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2021.7.21

ワクチンの供給不足について解説します

練馬区の7月20日現在の接種状況は、65歳以上の方、1回目接種済み83.5%、2回目接種済みが64%。12歳以上の全対象者、1回目接種済み29.1%、2回目接種済みが16.8%となっています。

一方で、先日ご案内した通り、現在、国からのワクチン供給が不透明な状況のため、8月23日以降に接種する分に関しては、新規予約を休止しています。なお、既に1回目接種されている方や1回目の予約をお持ちの方向けの2回目の接種分は確保されているのでご安心ください。

では、なぜ新規予約を休止する事態となっているのか、解説します。区では現在、順調にワクチンが供給されれば、週あたり5万回接種できる体制が整っています。これは診療所などでの個別接種、病院や区立施設での集団接種、東京海上さんにご協力頂いた大規模接種会場の総計になります。
実際に順調にワクチンが供給されていた時期は、接種数が5万回を超える週もありました。
区はその体制を継続するため、そのペースでのワクチン供給を国に発注してきました。(具体的に言うと約80箱)
しかしながら、7月の途中から、国から供給されるワクチン配分量は約27000回分(46箱)に留まってしまっているのが現状です。
そのため、既に予約が入っている分で一杯となり、新規の予約を受け付けられない状況です。

また現在は8月下旬までの供給見込みが国から示されていますが、8月下旬から9月以降も同程度の供給となるのか、もしくはさらに減らされてしまうのか、こういった部分も不透明なため、8月23日以降の集団接種会場の予約を受け付けられない現状です。
仮にこのまま同じペースで供給が続いたとすると、対象区民の方の65%が接種を完了するのは11月下旬ころと想定されます。

現在、区は必要量を確実に供給すること、併せて、感染者が多い大都市に優先して供給すること等を、あらゆる機会を通じて国に要望し、ワクチンの確保に全力を注いでいます。
私としては、高齢者の接種が一定進んだ現状では、供給された貴重なワクチンを、診療所などの個別接種に優先にするのではなく、集団接種にも多く割り当て、かかりつけ医を持たない区民の方の接種機会をしっかり確保できるよう要望しています。

接種予約が困難な状況となってしまっていることを改めてお詫びを申し上げます。ご理解とご協力を頂けましたら幸いです。